柴犬を作る・4(終)

いよいよ仕上げ!
黒い羊毛を鼻の形に刺しつけます。

この犬、体長10センチもないくらいなので、更にその鼻となると極小サイズ!
手先の器用さが問われます。
鼻はともかく、鼻の下の線とか!
でも、最初の方で「あっ、線がゆがんだ」と思ったら力任せに引っ張ればやり直しが効きます。
5刺し目位なら大丈夫。
成功か失敗かの判断は早めにしましょう。
遅くなると、きちんとはがせないのはもちろん、刺し付けた分本体の羊毛が縮んで凹みができてしまいますから。

目は、専用の部品が付いていたので、目刺し(キリや千枚通しなどの事をこう呼びます)で穴を開けて、そこに埋め込んでボンドで固定。
いきなりボンドを塗って差し込むとやり直しが聞かないので、何度か色んな間隔や位置で穴を開けて試してみて(ちょっとした穴なら数日で埋まります)「目はここにつけると一番可愛い!」と見極めてからボンドを塗りましょう。
口の中も作りました。ちょっと舌がはみ出たのでやんちゃ風…というよりだらしない顔に…

尻尾もくるりと作りました。
くるりとしたままの巻き尻尾を作るのに苦労しました。多分刺しつけ方を間違ったのでしょう。
時間が経つと、どうしてもまっすぐの尻尾になってしまう。可愛さ半減。
悩んだ末、最後は尻尾の先を何度か背中に刺しつけて固定すると言う荒業で乗り切りました。
(まっすぐになろうとする羊毛の力で背中からはうまく浮かせられました)
この辺は「鶴瓶の家族に乾杯」を見てほっこりしながら作業しました。
一応これにて完成。

柴犬…という名前には疑問が残りますが、犬には見えると思います。
これまでで一番時間がかかりましたが、立体制作の勉強になりました。